人気デュオ、CHAGE and ASKAのASKA(本名・宮崎重明)元被告(56)の愛人で、覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた栩内(とちない)香澄美被告(37)の第3回公判が2日、東京地裁で開かれた。尿検査の陽性反応について同被告が「性交渉で宮崎さんの精液が混入した」と主張したことに、検察側証人の科学捜査研究所検査員は少なくとも370回分の射精が必要と反論。栩内被告は窮地に追い込まれた。第4回公判は21日に行われる。 9月9日の第2回公判で、自身の体に覚醒剤を入れた人物について「宮崎さん」と名指しで非難した栩内被告の主張が、科捜研による“メス”で崩壊した。 検察側証人として、2002年から現在まで約5900件もの薬物検査を行った経験を持ち、栩内被告の尿検査も担当した男性検査員が出廷。検察側の「宮崎の精液が陽性反応の原因では」との問いに、「それはないと思います」と断言した。 同検査員によると、覚醒剤使用者の精液に含まれる覚醒剤の量について射精1回(成人平均で精液約1ミリリットル)に0・054マイクログラムが含まれると説明。検査で陽性反応が出るには最低でも覚醒剤20~30マイクログラムが必要で、検察側が「この量に達するには精液370ミリリットルが必要ということですね」と語りかけると、検査員は「そういうことになります」と返答した。 今回の検査で使用した栩内被告の尿は110ミリリットルで、精液はその3倍以上の量になる。さらに同被告の主張通り、覚醒剤を含んだASKA元被告の精液が尿に混入して陽性となるには、少なくとも370回分の射精が必要となる計算だ。 科捜研での尿検査については、〔1〕目視で異物がないかを確認〔2〕手作業による鑑定〔3〕検査器具を使っての鑑定の3段階で行うと説明。万全の検査態勢を強調した。 この日は検査員の証人質問後、弁護側による被告人質問も行われ、栩内被告は「体内から覚醒剤が検出された原因は?」との問いに、冷静な口調で「ASKAさんとの関係によるものだと思います」と改めて主張。 「ASKAの変わった様子については」と聞かれると、「私の自宅に盗聴や盗撮の発見器を持ち込んでいました」と証言し、「火災報知機のセンサーにアルミホイルを巻いたりしていました」とも明かした。 栩内被告は、これらの行動について「仕事で精神的なショックを受けて、統合失調症になったのだと思っていた」と説明。ASKA元被告との性交渉についてもふれ、「避妊は(経口避妊薬の)ピルを使っています」と吐露。逮捕当日の5月17日午前3~6時にかけても性交したと告白し、弁護側から「宮崎さんは膣内に射精したのか」と問われると、「いつも通りならそうです」と生々しく証言した。 双方の主張は平行線のままで、結審までには時間がかかりそうだ。
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