今回の旅の本命は西表の東部の古見という集落に伝わるアカマタ、クロマタ、シロマタ の秘祭を見学させていただくことだった……。 これは八重山列島にて伝わる豊年祭の一環である。 しかしこれは秘祭であって写真撮影、録音、筆記は厳禁である。 残念ながらその内容をここで公言することはできない。 そのようなことを 公言すると命の保障はないという……。 実際に数年前、ジャーナリストが山にこもって祭を隠し撮りしようとして、見つかり袋叩きにあったという。 彼は石垣島の裁判所に訴えたらしいが相手にされなかったらしい……。 いつどこでおこなわれるかは一般人には知らせてないし、観光客などは立ち入り禁止だ。 数日前から山間部への立ち入りは禁止であり、トレッキングツアーなどは禁止だ。 観光客は戸惑う。 私は特別ルートで入ることができた。 ここ古見地区がこの秘祭の発祥地である。 近代民俗学の創設者とも言われる、柳田国男が 海上の道 という紀行文を残した。 彼はその書物にて日本の稲作伝来は八重山列島を経由して伝わったという説を立てた。 そして久米とか古見という地名ははるか南方にもあり、多くは海に近い低地という意味だとした。 確かにその呼び名はコメ と似ている。 現在、学術的には日本人の主食であるジャポニカの問題があり、本流としての稲作が南方から伝わったという説は否定されている。 私としては品種だけにこだわる必要性はなく、否定されるべきではないと思う。 しかし米の種類の問題が重要らしい。 日本人が食べるジャポニカは 中国大陸沿岸から朝鮮半島を経由して海人族、あるいは越民族が持ち込んで定着させたというのが定説であって、重要らしい……。 実際に文化人類学者の安渓遊地氏は西表島に二年間も住んで研究された。 彼は 西表島の農耕文化 という書物を残した。 福岡市総合図書館にて所蔵している。 安渓氏は山口女子大の先生であり、原発反対運動家でもある。 しかし田中基は縄文のメドゥーサという書物にてとんでもない解釈をしている。 このようなことがあるから閉鎖的にならざるをえない……。 さてさてこの祭がなぜ秘祭なのか……。 それは琉球王朝から禁止されていたからだという……。 琉球王朝の信仰する神と異なっていたからだ。 実際に私が見学させていただくと、秘祭にする必要はないとも感じた。 見学できたのは一部だけだが……。 しかし地域のたいせつな祭であって よそものが参入するものではないだろう。 あくまで私が見学させていただいたのは古見地区だけであり、 上地島などとは雰囲気も異なるらしい。 しかし私としては感動して最高の一日であった。 実に やさしい祭 であった。 実は トリック があった……?? あくまで一般に公開している部分だけからの判断である。 この秘祭を見学させていただいて 限りないほどの収穫と感動と学習をさせていただいた。 これ以上、述べることはできない。
the north face northface ダッフルコート トリッカーズ マンハッタンパッセージ tatras ジョンブル regal mackintosh