2014年仁川アジア大会準々決勝、韓国対日本の一戦が28日行われ、韓国が1-0で勝利を収めて準決勝進出を果たした。 グループステージではイラクに敗れたU-21日本代表だが、その後確実なリカバリーを見せ、ベスト8まで勝ち上がってきた。手倉森監督が送り出したスタメンはGKに牲川、DFに室屋、岩波、植田、秋野、ダブルボランチに大島と遠藤、右MFに野津田、左に矢島、トップ下に中島、1トップに鈴木という4-2-3-1。個人能力の高い韓国には守備のバランスを考え、ボランチ2枚で戦う策を採った。 対する韓国も4-2-3-1。グループリーグのサウジアラビア戦で負傷した長身FWキム・シンウクは今回もベンチスタートとなったが、欧州組のパク・チュホやキム・ジンスら注目選手たちはそろって先発。4-4-2の布陣で臨んできた。 完全アウェーの文鶴競技場で、日本は矢島が立て続けに2度のチャンスを迎えるなど、非常に良い入りを見せたと思われた。だが、10分を過ぎたあたりから韓国がじわじわと本領を発揮し始める。ロングボールやクロスボールを次々と蹴り込み、日本のファウルを誘ってリスタートのチャンスを数多く獲得する。 立て続けのFK、CK、ロングスローに日本ゴールが何度も脅かされたが、GK牲川と岩波、植田の両CBを中心とした手堅い守りで懸命にしのぐ。29分にFWイ・ヨンジェがゴール前でフリーでシュートを放ったシーンは完全に1点かと思われたが、岩波の間一髪のクリアで事なきを得た。前半は圧倒的な韓国ペースだったが、相手の決定力不足にも助けられ、日本は無失点で45分を乗り切った。 日本はメンバーを変えずに後半へと突入。現有戦力のまま攻守のバランスの修正を図りたかったが、韓国のプレッシャーは依然として厳しく、思うようにビルドアップさせてもらえない。逆に韓国はサイド攻撃を多用し、外からリム・チャンウやキム・ジンスらが中に攻め込んでシュートを放つシーンも増える。チャンスを再三つくっていたが韓国だが、前半同様フィニッシュの精度を欠き点は取れず。日本にとってはラッキーな展開が続いた。 手倉森監督は66分に野津田を荒野に交代。4-4-2にシステムを変更し、攻めの圧力を加えようとしたが、どうしてもバイタルエリア内を攻略できない。後半は30分を過ぎてもシュートゼロと苦しい状況を強いられたが、それでも選手たちは集中を切らさず、ゴールだけは許さない。仙台時代に強固な守備組織を築き上げた指揮官らしい戦い方で、日本は0-0のまま終盤まで試合を運んだ。 日本のしぶとさに韓国も確実に消耗し、77分には室屋のマイナスの折り返しから矢島が決定的なシュートを放つ。これで希望が見えてきた日本は矢島を原川に交代し、さらに相手ゴールをうかがおうとした。 しかし86分、日本にまさかのミスが出る。大島が途中出場したイ・ジョンホをペナルティーエリア内で倒し、手痛いPKを献上。これをチャン・ヒョンスに確実に決められ、とうとう韓国に1点を先制された。 厳しい時間帯にリードされた日本は植田を前に上げてパワープレーに出たが、チャンスボールが入らない。指揮官はさらに鈴木を下げて一発のある金森を投入したが、守備を固める韓国の壁に跳ね返される。必死の抵抗も及ばず、このままタイムアップの笛。日本のベスト4進出は幻と消えた。 韓国を叩いてイラクにリベンジという手倉森監督の思惑は叶わずじまい。U-21日本代表はこの敗戦をどう今後に生かしていくのか、今後の大きな飛躍が必要不可欠となる。
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