「窒化ガリウム」という物質の結晶化に成功し、青色LEDの基礎技術を確立させた赤崎勇教授。「青い光に魅せられて」と題された著書では、その困難さがこう表現されていました。 「研究環境の厳しさも増すなかで、『我ひとり荒野を行く』―私は思わず、そうつぶやいていました」 鹿児島県の知覧に生まれた赤崎教授。母校の小学校もノーベル賞受賞のニュースにわきました。今年2月には講演に訪れていた大先輩の快挙に、子どもたちは・・・ 「優しい感じの人で、フレンドリーというか」 「うれしいというか誇りに思うというか。今いる学校に関わりがあるとはびっくり」 この子どもたちと同じ頃、赤崎教授は後の偉業の達成につながるある体験をしていました。研究者としての道を歩む原点。それは少年時代に父親から与えられた「鉱物標本」でした。 「なぜ石によって、こんなに色や輝きが違うのだろうと、鉱物の不思議にすっかり魅せられてしまったのです」 「鉱物標本の虜になったことは、後年の私の人生を暗示しているように思います」 赤崎教授の少年時代は、まさに戦争一色。敗戦を知った父親から「これからはお前たちの時代だ」と言われたことが印象に残っているそうです。 そして、その赤崎教授の研究室の扉を叩いたのが、天野浩教授でした。この師弟が電話で連絡を取り合いました。 「赤崎先生がおられなかったら、私の今のこういうことは全く無いので、本当にありがとうございました」(天野浩教授)
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